2024-03-03から1日間の記事一覧

私が何回も鬱を棄てに来た神戸・北野町

青春期の思い出の中に登場 文体改革のパイオニア…俳人坂口芙民子 児 島 庸 晃 春霧のときすぎ海の見えてくる 庸晃 春林は坂の上にて真昼なる 庸晃 神戸は坂の街である。元町より下山手通り、中山手通り、山本通りを斜めに横切るとこのあたりより坂の道に出る…

小説…神戸新聞読者文芸入選作品

河川敷の哲ちゃん 児島照夫(庸晃) (2004年3月8日朝刊掲載) 冷たい雨の日だった。「お願いだから死なせてくれ」。私の手を掴み必死に懇願する男。名前は哲ちゃんと言う。足首にくくりつけるコンクリートブロックを抱え水の深みに入ろうとしたしてい…

俳句の感情表現を考える

俳 人 …… 永 井 陽 子 児 島 庸 晃 実生活の日々、物事が強く細かく見えている時はほとんどない。普段の日常生活の慣らされた習慣の中で物事をよく見届けるのは、よほど心の中を純白していなけば見えてはこないし、物事が心には飛び込んではこないもの。俳句…