2024-01-06から1日間の記事一覧

私個人のメモリアル⓶

初夏われに散華のごとき骨ぞ母 児島庸晃 初夏の日差しの中に尼崎市営弥生ヶ丘斎場は白光していた。何年か前に新設された火葬場は一際目立つ大きな建造物になっていた。ここへは二回ばかり来た事はあるがとても美しいと言えるものではなかった。ところがいま…

俳句は感覚と言えど実感がなければ… 

その句に純粋性がなければ実感ではない 児 島 庸 晃 ずーっと考えていて未だに納得の出来ない事がある。感覚は鋭く新しい感覚なのに、その一句に共感出来ない時がある。どう考えてみても心が動かないのだ。そんなある日のことである。もっと単純な形に詩形を…