2023-12-29から1日間の記事一覧

読者は俳句の何に興味があるのだろう

俳 句 は 一 人 称 表 現 児 島 庸 晃 文章の書き方は三つある。一人称、二人称、そして三人称。私は一人称、貴方は二人称、私達は三人称。このうち俳句は一人称である。私性の文体(句体)と言われる所以である。現代俳句は一人称で物を捉え、即ち一人称で…

俳人は一体何のために俳句を作っているのでしょう

昭 和 の 俳 句 を 思 考 児 島 庸 晃 時々ではあるが、俳人は何のために句を作っているのかとも思うときがある。そうして導き出した答えが、私自身を本来の「私」に戻すことなのだと思うようになった。社会生活の中での日々の汚れから、純粋な本心を取り戻…

メタバース(三次元の仮想空間)

伊丹三樹彦先生が求めたものとは 児 島 庸 晃 メタバース(三次元の仮想空間)。この言葉がマスコミで出始めてから世の中は一変した。最初はゲーム機器の開発から始まったのだが、自分の居住空間までメタバース(三次元の仮想空間)に置き換えての思考へと、…

句座(句会)って何なのだ?

歳末の先のとがった風見たか 児島庸晃 午前6時に家を出て通勤のため電車の駅へ向かう。ふと見ると国道2号線の温度計は1度を示していた。やっぱり師走の月なのだと思い知らされる。体中が硬直して足が前には運ばない。腕に力を入れては身体を推し進めるの…