2023-12-26から1日間の記事一覧

俳句表現では技術と技巧は違う

俳句は十七音律の特異スタイルだが、ことほどに言葉選びを適確にしなければならない短詩形文芸は他にないだろう。一語一音たりともおろそかには出来ない句体なのである。それ故に従来より技巧が重んじられてきた。そして多くの俳人が上手な句を作ろうと努力…

心を純真無垢にすることに失敗自死した俳人永井陽子

俳句の感情表現は心が無で白くなけれは、本心は表面には出てきにくいもの。それらは直情表現になり、全ては説明言葉になる。俳人個々の信条は私言葉になり、真実感がない、詩にはならないで作り言葉になる。内心が無色透明だからこそ、すべてを目にする俳人…

俳句を生むためのポップ言葉

新 感 覚 の 俳 句 を 求 め て 児 島 庸 晃 私がポップ言葉……ってなんなのだろうと思うようになったのは随分と昔のことである。そしてそのことが俳句にも使用され、凄く心理の強さをくすぐる言葉なのだと思った時より、もう数十年が経る。ポップ言葉とは、…

俳句における知覚語と観念語の相違

……またそれによる俳句の良否 児 島 庸 晃 ずーと昔のことだが、何故、俳句を作るのかと考えたたことがある。まだ私が二十歳の頃だった。そのもやもやは何日も答えの出ないものだった。長い苦悶の日々が続いた。…思い詰めた末の結論が、その頃「歯車」の指導…