2024-02-13から1日間の記事一覧

黎明の彼方から

黎明に至るひかりの森の夏 児島庸晃 JR神戸線より見える須磨浦公園は緑の森に変身しようとしていた。この公園は海からの風を受けて日々色を変えようとした時期があり、それより一年が過ぎようとしていたのだ。塩害のため葉っぱを枯らせ木々の寿命を全うさせ…

「取り合わせ」の妙味

六月や余白なきまで文字詰まる 児島庸晃 六月…このなんとなく嫌な雰囲気は避けては通れない。雨が多いと言うだけのことではない。⑥という数字は③と⑨の系列にある真ん中の数字。私はここ10年ほどシンクロ二ティなる研究をしているのだが、何かの事が起こる…

俳人依光陽子さんの言葉

点景の花火をまいている絵筆 児島庸晃 ただ見ているだけなれば…どうってことはないのだがそこに美意識をもつまでには時間と忍耐を要する花火であった。これはスカイマークスタジアムより打ち上げられる花火を8キロほど離れたビルの13階より見た光景である…

私自身が純粋になれた数々の思い出

感銘深く心を洗い流す体験より 児 島 庸 晃 たとえれば寒の最中の海白し 庸晃 二四時間勤務のためJR甲子園口駅を朝6時に乗る。何時もと同じようにきまった時間にきまった仕草をする。そしてそのことを別に不思議とも考えない日々が続いていた。私達が生活…