今日は大晦日…私の思う事

       私のブログ訪問読んで下さりありがとうございました
                 児 島 庸 晃
 今日は大晦日祇園より八坂神社を抜け、平安神宮へ歩いた俳句仲間の思い出がある。坪内稔典、山内侘助、砂口加津子、立岡正幸、坂口芙民子、そして私。みんな20代であった。稔典は立命館大学の学生であり、侘助朝日放送のテレビディレクター、加津子は画家であり仏師のモデルとしての生活。正行はレントゲン技師、芙民子はフワッションデザイナー、私はグラフイックデザイナーの駆け出しであった。みんな生きることに必死だった。深夜の鴨川に沿って歩き大きい声で「上を向いて歩こう」をみんなで歌って下った。今は誰も父や母に、または祖母や祖父になり一家の団欒の中にいるであろう。
 
 上記の記録は2007年12月31日の記述文ではあるが人それぞれに思いでの大晦日があるであろう。私はこの一年俳句にかかわる忘れられない人とその作家の思い出を書いてきた。そこには人生がある。人それぞれの生き方がある。生き抜いてゆくエネルギーがこめられている。物故した人も現存の人も思想があり作家俳人の必死の訴えがあった。詩心としての暖かさや優しさ美しさ、傷ついた人々を優しく導く句心こそ待たれているのではないかと思う昨今である。地味でいて目立たない句こそ俳句の本道であるようにも思えるのだ。従って言葉のギラギラしたものや観念のしてやったりのような句はこれまでも採りあげなかった。これからも地味にゆきたい。これまでのご愛顧に感謝いたします。これからも遅遅としてではありますが更新してゆきます。来たる年が良き一年でありますように願いつつ…。ひきつづき読んでいただきますことを願いつつ…。