神戸新聞読者文芸 詩部門で3月の入選になりましたのでお知らせします。
児 島 庸 晃
寒い手 令和6年3月25日朝刊掲載
時々は
頬杖の杖にも
している
寒い手を
いまも
最晩年期の
要介護4の
妻の手を
転ばぬように
私の手
選者……時里二郎さん選評
妻の介護をする作者の心細い「寒い手」
だが、その手にこもる、妻を思いやる
気持ちの強さを見逃すまい。
この詩は俳句の手法を使って作ったもので、導入部、展開部、終結部の展開。
リフレインも取り入れてのもの。この手法は俳句だけでなくて、詩作にも効
果のある事が立証されたようです。