2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

 社会性俳句と前衛俳句の時代

心で感じる感性とは何だったのだろう 児 島 庸 晃 私には…ふと思うことがある。俳句を書いていて何のメリットがあるのだろうかと、時々思うことがある。もっと有意義な社会参加はないものかとも思ってしまう。俳句が書けなくなった時などに、今でも私は、そ…

 俳句は意味の示唆を変革させる文学なのか

… 戦 後 俳 句 を 検 証 す る … 児 島 庸 晃 最近、気になる言葉がある。若者たちの間に流行している言葉。…それは「ヤバイ」の言葉。意味は最高に良い、ということなのだそうだ。本来の意味は「危険」なんだが、言葉の意味が変革されているのだ。それを可…

私性の文体(句体)とは…

伊丹啓子句集「あきる野」を読む 児 島 庸 晃 作者は伊丹三樹彦の長女。「青玄」廃刊以後の系統誌「青群」の顧問。かっては青春俳句の華やかな頃大活躍した注目の俳人でした。「あきる野」は伊丹啓子の第三句集。 句集「あきる野」ありがとうございます。何…

アイロニーとは俳句の言葉たち

情感の施しは如何にあるべきか 児 島 庸 晃 一口に季語といってもその扱いの難しいのは情感の施しが如何になされているかであるが、季語を強める要素としての補助的なアイロニー言葉もある。 風に落つ楊貴妃桜房のまま 杉田久女 「久女句集」昭和27年より…

 俳句は…心遊び…である

…これが私の俳句だと言えるもの 児 島 庸 晃 心遊び…作者の心の状態が定まらないで揺れているとき正常な安定した心理に戻す、その時にいろいろな癒しを求めて心が動く、その様子を表現して示す。日々の生活の繰り返されてゆく中で俳句での心遊びは大切である…

結核に侵されながらも心は純粋…俳人新里純男

灯の凍結、この姿が目に浮かんだとき 児 島 庸 晃 脚がバネ でも大寒のど真ん中 庸晃 歩きながら冷えは私の耳を狙って通過するのだが大寒の風は切れることもなくどんどん押しかけて心まで凍ることの多い朝は今朝ばかりではなかった。朝5時半、勤務のため家…

俳句その緊張感・臨場感の持続時間は一分間以内である

俳人の心変わりが増えている原因とは 児 島 庸 晃 俳句黙読に関し、その緊張感・臨場感の持続時間は一分間以内である。この間に俳句そのものが理解・もしくは心に受け止めるだけのもの…緊張感・臨場感が得られなければ、その句は選句から除外されるのでは、…

 五・七・五の縦の一行は…詩である

只事俳句が多くなったと言う 児 島 庸 晃 私の周辺で囁かれる気になる言葉がある。俳句の最近の現状についてのことだが、只事俳句が多くなったと言う。…これは何故にそのように思えるのだろうか。感動したと言える俳句がなくなったと言う。把握内容も意味も…

 自分自身に素直で正直な句の素晴らしさ

私は句集「渋」に深く感激しています 児 島 庸 晃 俳句はたった一行の縦書きの言語、その言語から俳句は人間そのものの深さを知ることが出来るものになるとは…。私は句集「渋」に深く感激しています。節誉さん!こんにちは。句集上梓おめでとうございます。…